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木製パレットが産廃指定に

日本経済新聞Nikkei.netより
政府、廃棄物の区分見直しへ・リサイクル促進狙う
 政府は21日、廃棄物処理法が定める産業廃棄物と一般廃棄物の区分を見直す方針を固めた。一般廃棄物は処理責任者が市町村だが、再利用のノウハウが乏しい場合が多く、リサイクルが進まない一因とされてきた。産業廃棄物の対象拡大で再利用事業者の参入を促し、ごみの減量や資源の有効活用につなげる。

 現行の廃棄物処理法は産廃を業種ごとに細かく規定する。同じ素材や形状であっても、指定業種以外が排出する廃棄物は家庭ごみなどと同じ一般廃棄物として扱われる。同法や政省令の改正で区分を弾力化する方向だ。

 第1弾としてフォークリフトで物を運ぶ際の荷物台として使う「木製パレット」を、来年度にも一般廃棄物から産廃に移行する。木製パレットは市町村が焼却処分するケースが大半だが、取り扱える産廃業者は多いことから再利用の拡大が期待できる。 (16:15)
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工場と名のつく場所で見かけることの多いのがフォークリフト。運転には免許が必要。工場で働いた経験がないとご存じないかもしれないが、フォークで掬う(すくう)ためには、パレットと呼ばれる平たい板には、フォークを突き刺すことが出来るように、横穴が4方向に空いており、フォークリフトを操って、フォークを突き刺し、持ち上げ、パレットを移動させるのだ。そのためには対象物がきちんと載っている必要がある。偏っていたりすると空中で、バラケたり、積んである状態で崩れるなど、大変危険である。

パレットは規格で大きさが決まっている―積み込まれるトラックの荷室の大きさも同じ理屈。つまり物流の段階にさかのぼって、商品開発を行う企業がほとんどである。普段何気なく、見たり、買ったりしている商品も、実は大きさを決める時に、パレットにいくつ載せることができるのか、梱包財の材料、材質、重さなど、コスト計算にはそういった要素が必要不可欠なのだ。

以前は木製で、ザラ板状であり、釘がうちこまれたものだった。ところが、ある程度の強度を木材で出すためには、重くなる。更に落としたり、水分を吸収し腐ったり、割れたりと、危険な要素が多い。軽量化、堅牢さ、コストの面で優れるプラスチック製が、現在の主流である。ただし静電気を帯びやすく、発火の原因となったり、木材の良さもある。

上記のように「木製パレット」が産廃扱いになると、別の工業品に生まれ変わる可能性が高くなります。枕木もガーデニングに最適だとか。普段の生活ではあまり目にすることはないが、ほとんどの人の生活に欠かせないパレット。新しい再生、期待しています。
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by thatswhy | 2006-01-21 18:30 | ゴミはゆく
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